国文科会

「国文科創設100周年記念特別講演会並びに懇親会」ご報告

実践女子大学創立120周年記念館403教室で行われました「日本人なのに日本語がわからない、日本人だから日本語がわからない」と題した講演会は、実践女子大学・短期大学部城島栄一郎学長のご挨拶で幕を開けました。会場は大勢の参加者のお力で素晴らしい時間となりました。 心より感謝申し上げます。

実践女子大学国文学科の山内博之教授は外国人が受ける日本語教育について、クイズ形式で講義を進められました。同ルカーシュ・ブルナ准教授の講演は日本文学を翻訳文から考えるといった内容でした。
お二人は、普段私たちが意識する事のない日本語の言葉使いや、文章表現の中に流れる日本独自の文化や思想をクイズや「伊豆の踊子」・「不如帰」の英文翻訳を用いて解り易い語り口でご講義下さいました。
講演会の“とり”を務められた落語家古今亭文菊師匠は、先生方の講演を踏まえて高座とは趣のことなる一席をして下さいました。
その内容は、小噺を例にとって国民性による笑いの違いを示されたり、落語が日本人の日常の会話から生まれる笑いの芸である事を軽妙洒脱に語って下さるものでした。
講演会に続く一席でしたが、普段落語に触れる機会の少ない学生や卒業生も文菊師匠の魅力溢れる話芸に魅了されて会場は楽しく温かな空気に満たされました。

その後の懇親会は、実践桜会鈴掛理事長からご祝辞を頂き、続いて栗原元教授の乾杯の音頭で賑やかに始まりました。
懐かしい先生や卒業生、学園の教職員、学生が集い、眺めの良い9階の食堂は和気藹々とした時間が過ぎました。その席上、国文科会会員の皆様から頂いた「国文学科創設100周年記念」へのご寄付が若松会長から山本章正理事長に寄贈されました。
ご協力いただきました皆様には改めて、御礼申し上げます。

頂きましたご寄附は、特別講演会の記念品『梶井基次郎「檸檬」を含む草稿群』製作に使わせていただきました。これは実践女子大学所蔵の『幻の原稿』と言われた梶井基次郎の原稿の復刻版で、国文学科の河野龍也教授の監修によるものです。また作成に当たっては、梶井基次郎の生前唯一の著作集『檸檬』を出版した武蔵野書院様に多大のご協力を頂きました。皆様のお力で講演会の参加者全員がこの貴重な書籍を手にする事となり、この上ない喜びです。
実践国文科会