国文科会

科会だより 2013年

故中ノ目佼子様(「りんどう」元編集長)を偲ぶ会と小野恵美子様講演会のご報告

 

去る11月1日(金)午後、故中ノ目佼子様(「りんどう」元編集長)を偲ぶ会 を行いました。平日にもかかわらず、お妹様をはじめ皆様お忙しい中をご出席いただき有難うございました。

偲ぶ会は約60分の短時間でしたが、若松会長、加瀬前会長、中ノ目様の同級生、「りんどう」寄稿者、同期の科会役員から、中学校教職の活動、厳しく優しい編集態度、編集者以外の素顔や思い出をお話になり、また会場に飾られたお写真を前に、追悼の舞「羽衣」のご披露もございました。

次回「りんどう」39号には追悼特集を予定しております。ご寄稿ご協力のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

小野恵美子様の講演会では、故中ノ目元編集長に触れ、<原民喜評伝>の執筆方針を故中ノ目元編集長と話し合って進めたこと、また故人の「りんどう」に対する思いについてお話しされました。

『評伝原民喜』執筆については、ご自身の病気や義父母の在宅介護を抱えた期間と重なり、身動きのできない限られた執筆環境の中で、評伝を完成させようと覚悟をし、資料収集や作品の読み込みを始めたこと。原民喜の被爆体験については、広島の様々な地区で受けた被爆者の証言を地図に落とし、原が受けた場所とその証言を重ねて、原の心情を書いたこと等、<書き手>(小野様が講演中、度々使用された言葉です)ならではの表現方法が印象に残りました。

なお、著作『評伝原民喜 花の幻』は若干数ですが、科会でお預かりしています。購入ご希望の方はお問い合わせください。

連絡先:実践桜会 03-3407-7459 国文科会「りんどう」編集部 神谷あて

(文責:神谷)