実践キャリアネット

【会員コラム-No. 43】(キャリアネット通信 2026-No. 3)


「箸を正しく持って、使っていますか?」

15年前から、保育園に特化した給食業務を手掛ける会社に勤務しております。
園児の給食の様子を見たり食育授業を進めていく中で、こどもたちの「食具」、特に箸の使い方が気になるようになりました。会社に起案し、5年前から、幼稚園や保育園の園児たちや保育者向けに「箸」だけに特化したプログラムの授業を担当しております。

3歳児から5歳児(年少から年長)の年齢別の授業内容は、全く異なります。
(詳細は長文になってしまいますので、省略いたします)
3歳児クラスといっても12か月ほどの月齢差、「大きな個人差」があります。4歳児、5歳児も然りです。
まれに泣き出してしまったり、練習を拒否する子どももいます。毎回手を変え品を変え、進めていますが、集中力の維持時間は30分が限度です。これが授業を進めるにあたり、永遠のテーマでもあります。

私が子育てをしておりました頃は、なんでも早くスタートすれば早く習得できる(かどうかはわかりませんが、、、)早期教育がもてはやされおりました。
箸も同様だったと感じています。2003年には、補助付き(リング等)の箸も発売されています。
もちろん、子育てでは、成功体験を重ねることは大変大切なことですが、この5年間で私が習得したことは、早期教育で箸を使うことよりも「スプーンや鉛筆を正しく持ち、使う」ことがとても大切だという事です。そして、先ずは指の巧緻性を高めることです。
ですから、授業では、3歳児には、箸は使わず、
なぜならば、箸を使う時の重要な3本の指(親指・人差し指・中指)はスプーンでも鉛筆でも重要な3本の指だから、、、です。(一度、ご自分の指でご確認くださいませ)

余談ですが、私は元来、左利きですが、明治生まれの祖父母に、スパルタ教育(今風に言えば、虐待??)を受け、箸と鉛筆のみ右手で正しく使えます。このように箸の持ち方は家で教わる?自然と身につく?時代でしたので、今は感謝しております。

今は多様化の時代です。食べられれば、いいんじゃない?との声も聞こえてきそうですが、2013年に「和食」が世界無形文化遺産に登録されました。
【「所作」を大切に美しく食す】食育活動を通し、猫も素通りするようなお魚の骨を目指して、こどもたちに箸文化を継承していきたいと思います。

ご一読いただきまして、ありがとうございました。  
(食管卒 Y.Y.)