実践キャリアネット

【会員コラム-No. 29】(キャリアネット通信 2024-No. 12)


今月は、新会員の方のコラムです。

「起業について」

私は大学卒業後、管理栄養士を取得しましたが、一般企業を経て30代半ばで保育園の栄養士職に就きました。人と携わるのが好きだったので、栄養指導がやってみたいと特定保健指導の仕事を派遣社員としてスタートさせました。特定保健指導とは、2008年から開始され、糖尿病、高血圧などメタボリックシンドローム予防の栄養指導を行う国が定める事業です。ただ、特定保健指導は時期によって、仕事にむらがあるため、就業形態としては業務委託契約が主流です。そのため、2021年に個人事業主として独立しました。

一方で、2021年の国際的なスポーツ競技大会に従事し、アスリート・スタッフへの食事提供を準備するにあたり、ベジタリアン、ハラル、アレルギー表示について、日本の遅れを感じました。また、年々増加する在日外国人に向けて、英語での栄養指導にニーズがあるのではないかとビジネス英語と医療英語をオンラインで学び始めました。今では、特定保健指導で一部、外国人従業員向けに英語で栄養指導をしています。

個人事業主として独立したならば、在日外国人向けのサービスを作りたいと思い、2年前から、東京都の起業支援施設、「東京創業ステーション」に通い始めました。中小企業診断士への相談、起業ノウハウを学ぶセミナーが無料で受けられる施設です。今、こちらの女性起業ゼミに参加し、事業計画書作成に取り組んでいます。女性8名、自分の起業アイディアを発表し、ディスカッションしている時間はとても楽しいです。東京都では女性の起業に手厚いのが特徴です。

東京都に限らず、全国で「よろず支援拠点」として、自治体が起業家を支援する取り組みが進んでいますので、週末起業など関心がある方は、お住まいの自治体で何を支援しているか探してみてください。(KI)