【会員コラム-No. 25】(キャリアネット通信 2024-No. 8)
今月は、キャリアネット運営委員のコラムです。
【『働く』ということ】
昨年3月定年退職し、現在再任用として勤務2年目です。
現職の頃、あれほど「退職が待ち遠しい!早く仕事から逃れたい!」と思っていたのに、「なぜ、まだ働いているのだろう?」と自分でも不思議に思います。辞めた翌年は税金が高いということもあり、「では1年だけ。」と思い、働き出しました。管理職から一担当職員となり、若手職員と肩を並べ業務を行う中で、身体機能、スピード感の衰えを感じます。また、次々に変わっていくシステムの習得にとても苦労しています。時代の流れについていくのって大変ですね。それなのになぜ引き続き働いているのだろう?
2022年10月に内閣府で実施された、18歳から70歳以上を対象とした「働く目的は何か」の調査では、
- お金を得るために働く63.3%
- 生きがいをみつけるために働く14.1%
- 社会の一員として、務めを果たすために働く11.0%
- 自分の才能や能力を発揮するために働く6.7%
- 無回答4.9%
という結果で、年代によって占める割合は多少違いがありました。この結果を見ながら、自分でも不思議だと思っていた「なぜ、まだ働いているのだろう?」について考えてみました。そして次の点が思い浮かびました。
- やりたい事はあるが、やりたい事をするには、お金が必要。
- 仕事をするには、規則正しい生活、適度な緊張感が必要で、健康維持によい。
- 社会と繋がっていたい。社会から取り残されたくない。
これは、まだ自分自身が健康だからこその事で、次第に働きたくても働けなくなる日がくるでしょう。
思い返せば、コロナ禍で多くの人が職を失わざるを得ない時期がありました。このような事を思うと、働く場があり働けるという事は、ありがたく幸せな事かなと思い、もう少し頑張ってみようという気になりました。(TS)