実践キャリアネット

【会員コラム-No. 22】(キャリアネット通信 2024-No. 5)

今月は、私達の意識の中に常に置いておきたい「エシカル消費」についてです。


「エシカル消費について」

エシカル(ethical)は、倫理的・道徳的という意味で、エシカル消費とは、買うものを選ぶときや生活の中で、生産の背景や環境について考えましょう、ということです。SDGsの17のゴールのうち特に12番目「つくる責任つかう責任」に関連する取り組みです。

たとえば、コーヒーやチョコレート、コットンなどが私たちの手元に届くまでには、原材料を生産する発展途上国の児童労働や低賃金での労働があるということに思いを巡らせ、フェアトレード(人権に配慮した公正・公平な貿易)の商品を意識的に選ぶ行動や、大量生産・大量消費・大量廃棄の暮らしによって、地球温暖化や海洋汚染などが発生し、生態系が破壊され、エネルギー資源が減少し、異常気象による農作物への被害などが深刻化することなどを考え、マイボトルを使うだったり、エコバックを使うだったり、地産地消を心がけるだったり、すでに普段の生活で実践していることも多いです。

エシカル消費は「社会が豊かなときに、お金に余裕がある人が実践するもの」ではなく、一人一人が、思いやりを持った消費行動を心掛けて、商品が届くまでの背景や廃棄された後の影響を考え、課題を知り、その解決につながるようなモノやサービスを選ぶことで、だれにとっても、よりよい地球環境を次の世代へつなぐことができればよいなと思います。

エシカル消費と検索すると、色々な取り組みが紹介されています。結構、「ちゃんとやってる!」ってことも多いのですが、つい便利さや安さを優先してしまうことも多いので、常にエシカル消費を頭の片隅に置いておきたいものです。(KT)