【会員コラム-No. 10】(キャリアネット通信2023-No. 5)
今月は、ワインレストランのオーナーソムリエールのキャリアネット会員からのコラムです。
<ワインと料理のマリアージュ>
'マリアージュ'と聞くと、皆さんはどのようなことを思い浮かべますか?
辞書で引くと、「結婚」または「組み合わせ」と出てきます。
最近では、ワインとの'ペアリング'と呼ばれることもありますが、なんだか難しく感じませんか?
でも実は皆さんも普段から自然と行っていることなんです。
例えば、クッキーと紅茶とか、チョコレートとブランデーとか、あんパンと牛乳とか...!?
ワインもワインだけで飲むより、食事をしながら飲んだ方が、より美味しく感じることができます。
ただ、その組み合わせを間違えるとマイナスな化学反応が口の中で起こり、最悪の組み合わせになってしまうので、そうならない為にも、マリアージュ(組み合わせ)の基本を抑えておきましょう!
まず、シンプルに『色』を合わせること。
鯛や平目などの白身だから白ワイン、マグロやカツオの赤身だから赤ワイン。
鶏や豚肉には白ワインだけど、牛肉には赤ワイン。
といったように、食材の色合いとワインの色を合わせてみてください。
さらに調理法やソースをかけることで色に変化をもたらせることもできます。
そして、『色』が決まったら次は『味わい』。
鯛のカルパッチョならサッパリとした白ワインだけど、ポワレしてトマトソースをかけたら軽めの赤ワイン。
砂糖やみりんを使うぶりの照り焼きのような和食なら、少し甘めの赤ワイン。
塩コショウでソテーしただけの豚肉なら濃いめの白ワインだけど、バルサミコソースをかければ中重口の赤ワインにバッチリ合います。
今日の気分でどんなワインを飲みたいかが決まっていたら、アレンジ次第で無限の組み合わせができるのが、ワインの醍醐味でもあり、面白さでもあります。
難しく考えず、ワインと料理の共通点を探して、まずはいろいろと試してみてくださいね。
もし、組み合わせに失敗しても、それが経験値となり、いつか笑い話になって、後々いい思い出となるはずです。
ワインは、いつ、誰と、どんなシチュエーションで飲むかがとても大切ですし、楽しく飲むことが何よりも大事なことだと私は思っています!
もしマリアージュに迷った時に、このコラムを参考にしていただけたら嬉しいです。
ワインレストラン オーナーソムリエール
(JO)