家政科会

家政科会委員会(2024.2.14)を国立科学博物館にて開催いたしました。



最近の日本はコロナ禍が落ち着きを取り戻しつつあり、訪日旅行者の姿をたくさん目にします。
皆様日本の食事を楽しみにしているようです。
大学や短大で「食」を学んで来た私どもには、和食の歴史を学ぶ機会でもあり
当日は天候に恵まれ暖かな一日でした。

〇日本の水はほとんどが軟水ですが、出汁とか味に浸み込みやすい性質があります。
和食の原点は水でした。
その水があったから美味しい米は、当時神聖なものとなりました。

〇奈良時代から日本の食は変化して今のおもてなし料理になりました。
和食のあけぼのです。

〇下の写真は織田信長が徳川家康を持て成したときの本膳料理の再現写真です。
日本のおもてなしは長い歴史を積み上げてきたものです。
〇江戸時代になると和食が広がりをみせます。
そば、天ぷらは屋内では火を使うために営業ができなくて、屋台の営業になりました。

下の写真は花見に行く際の料理を再現しています。
〇明治になると日本独自の洋食が誕生します。
撮影禁止でしたが、明治天皇陛下の晩餐会の献立はおもてなしを料理という形で表し、長い歴史のある西欧に負けない素晴らしい献立でした。

〇最近の日本は共働きが当たり前になり、手間なし料理、ずぼら料理本が売り上げを 伸ばしています。しかしながらたまには家政科で“食”学んだ私は長い年月修行されて、手間を 惜しまない料理のお店、シェフのお料理を楽しみながら味わうのもいいかなと思います。