神奈川支部

支部だより

昨年「小田原市部実り会」が「神奈川支部」へと生まれ変わり、初めてのイベント「西海土(さいかち)の邸園を歩く」と題して「春の小田原散策会」を4月5日(水)に行いました。
今年の桜の開花は遅く、まだまだわずかにピンク色の蕾たちを眺めながらの散策は、ゆっくりと次のような行程を辿りました。

  1. 「小田原城址公園」
    本来なら、お堀や園内の約350本のソメイヨシノが咲き誇っているはずでしたが、まだまだ蕾のままでした。チョッとだけ残念でした。
  2. 「西海土小路(さいかちこうじ)」
    かって17件の武家屋敷が並び、明治から昭和にかけて多くの文学者が居を構えた場所です。この小路を通り抜け「小田原文学館」へと。
  3. 「小田原文学館」
    幕末の志士で元宮内大臣でもあった田中光顕伯爵の別邸として建てられ、当時流行した南欧風の造りで、屋根瓦はスペインから輸入されたものです。1階と2階が小田原出身の文学者の紹介展示場。当時95歳の田中光顕翁に配慮してか2階への階段はとても緩やかでゆったり。私たち若者(?)にも設計者の優しさが伝わって来ました。もう一つの伯爵別邸が「北原白秋童謡館」(土地は山形有朋所有だったとのこと)になっており、この時代に水洗トイレであったことを知り驚く。、マザーグースを翻訳し日本に本格的に紹介したのが白秋だった。多くの展示物に感動し「清閑亭」へ。
  4. 「清閑亭」
    黒田長成(元貴族院副議長)の別邸で、小田原城の三の丸土塁の一角を占め、相模湾を一望する素晴らしい眺めでした。
  5. 「報徳二宮神社」(二宮尊徳翁を祀る神社)
  6. 「だるま料理店」(昼食)
    散策の後、お昼は「昭和38年小田原支部実り会の発会式」が行われた歴史あるお店「だるま」で楽しいランチタイムとなりました。
前日まで悪天候が心配されましたが、嘘のような晴天の一日となり、桜の蕾もそれなりに、小田原城下町を大いに満喫いたしました。
皆さんも、是非一度小田原城下町を散策してみませんか?

神奈川支部総会は7月2日(日)「グランドホテル神奈中平塚」にて開催されました。

守田 由紀子(昭和28年大英卒)